12月 15
高い買取額がつく日本画には理由がある
投稿日 木曜日, 12月 15, 2011 カテゴリー 日本画
誰が紙に書いたものだけが絵だというのか。
美術とは自由なもの、ひらめきが重要になってくるんだ。
そのひらめきはいつやってくるかわからない。
紙と向かいあっている時ならいいけど、それ以外の時ならどうする?
どんなものでも形にすることが大切なんだ。
絵って一瞬のひらめきで出来が左右されるもんだ。
長谷川等伯の「松林図屏風」はただの1枚の紙に描かれているわけじゃない。
日本絵画史上、最高傑作の1つとされる水墨画は、
墨だけで書かれていてその松は地味だという印象を受け、
空白が多すぎて、「手抜き」という印象を与えられる。
この松林は静かな感じがすると思うけど、よく見ると松のある部分は跳ね上げられるように書かれており、意外にダイナミックに書かれている。
これはまだもみがついているわらを筆として利用したため。
この作品は決して手抜きではなく、千利休の「わび」の精神が取り入れられている。
静寂なものに本当の美があるという考えである。
等伯はこれを表しているのである。
決して手抜きではないことを言っておく。
俺達が手抜きと考える作品で、これは買取金額はあまり高くないだろうと決めつけがちだが、それは計算の上に成り立っているのである。
こういった日本画は高値で買取られる。
それが絵画の面白さだ。
骨董の魅力ってなんなの?